モンテディオ山形は2-2でヴァンフォーレ甲府と引き分け、勝ち点1を“死守”した。試合終了間際、CKから栗山直樹(30)が同点ヘッドを決め黒星を回避した。

後半41分からピッチに入った栗山がチームを救った。ロスタイム、最後のチャンスにパワープレーでGK藤嶋栄介(29)もゴール前に駆け上がった。CKをゴール中央で合わせた栗山は「空中のボールは得意なので狙っていた。チームの狙いと違ったが、ちょうどボールが来た。シュートではなくゴール前に落とすつもりだった」と振り返った。さらに「まだ同点。ホームで勝ちにいかなければならないのに喜んでベンチにいってしまった。正直負けよりはいいかという気持ち」と残り時間のロスを反省した。

前半15分、藤田息吹の2戦連続ゴールで先制も、3連勝にはつなげられなかった。解任された石丸清隆前監督に代わり、ピーター・クラモフスキー氏がクラブ初の外国人監督として就任。就労環境が整わず、チーム合流が遅れているため代行を務めた佐藤尽コーチは「前線まで高くボールを上げる自分たちのスタイルの中で(後半は)強度が弱くなって失点したが、選手たちがよく反応してくれた」と最後の粘りを評価した。

チームは監督交代後2勝1分けと3戦負けなしだ。栗山は「監督が代わって選手1人1人の責任感が増した。丸さん(石丸監督)の解任を無駄にしないようにしたい」と気を引き締めた。【佐々木雄高】

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