ガンバ大阪に新加入したブラジル人、FWレアンドロ・ペレイラ(29)が出場7試合目でも今季初ゴールは奪えなかった。

先発は3試合連続。後半35分までプレーしたが、放ったシュートは1本だけ。前半終了間際、DF黒川の左クロスを得意のヘッドで合わせたが、シュートは枠の上へと外れた。

それ以外でも前半33分、FW宇佐美の縦パスを受けてゴール中央へと切れ込んでいったが、相手に阻止された。徐々に連係は高まっているとはいえ、まだまだ孤立する場面は多い。

前々節名古屋グランパス戦後は「僕たちがやるべきことは今、やっていることを継続して練習していくこと。チームでは(3月に新型コロナウイルスの陽性者が出て)リーグ戦の中断期間もあったので、そのツケが少し回ってきていると思っている」と語っていた。

昨季所属したサンフレッチェ広島では26試合15得点と大活躍した。最も長く得点できなかったのは、6試合連続。G大阪では現状、7試合(417分)の出場で得点がない。広島とはシステムを含めて環境面も大きく変わり、開幕後は肩も負傷した。不運もあったが、現時点で実力の半分も出せていない。

ただ、レアンドロ・ペレイラをよく知る関係者は言う。

「試合中に彼の声がよく聞こえてきて、何か怒っているように見えるが、あれは声が大きいだけ。自分の意見をちゃんと言うし、聞く耳も持っている。チームのために全力でファイトする選手です」

コロナ禍があったとはいえ、開幕9戦を終え、1勝4分け4敗の18位(8日時点)は、優勝候補だったG大阪のいる位置ではない。9試合で総得点2はあまりにも少なすぎる。その不名誉な状況を打破するためにも、190センチ、76キロの本格派ストライカー、レアンドロ・ペレイラのG大阪第1号ゴールがほしい。【横田和幸】