日本代表に選出されたセレッソ大阪のMF坂元達裕(24)が突然のポジション変更でも動じず、攻撃面で大きな存在感を放った。

チームはこの試合の前まで、5試合で3得点。さらなる攻撃力が求められる中、レビークルピ監督は試合前日、坂元にポジション変更を指示した。FWアダム・タガートを1トップにし、その右で、これまでの中盤よりも攻撃的にプレーするように要求した。坂元は「今日は自由に動きながら(パスを)受けたいところで受けられた」と突然の変更にも難なく対応した。自身の課題を「どんどん仕掛けられたが、ゴールにつながらなかったこと」と分析し、さらに成長する考えだ。

坂元は今後、日本代表に合流する。3月にも日本代表に初選出されたが、合宿直前に左太ももの肉離れで参加できなかった。「前回けがで悔しい思いをした。パワーアップして、いろんなことを吸収して、結果を残して帰ってきたい」。C大阪は5月のリーグ戦は未勝利(3分け3敗)。苦しむチームに復調をもたらすため、代表で力をつける。【前山慎治】