J2アルビレックス新潟のボランチ半端ないって! 開幕から全16戦でフル出場を続けるMF高宇洋(23)が、ここ数試合で一際存在感を発揮している。「最近は『ここだ』という場面でボールを奪えたり、攻撃に参加できている」。前節ホームFC琉球戦(5月30日、2○1)でもピッチを縦横無尽に駆け抜けた高は、後半22分にMF高木、FW鈴木との連携からゴール前に進入し、FW谷口の決勝点を導いた。「前線の枚数が足りていないと感じていた。思い切って飛び出せた」と、勝負を決めた好プレーを振り返った。

プレーは全てにおいて高水準で、豊富な運動量を生かして各方面に顔を出す。後方からの組み立てでは相手選手間で受け、広範囲にパスを配球。セカンドボールへの反応も素早く、まるでピッチに高が2人いるかのような奮闘ぶりを見せている。アルベルト監督(53)からは、より攻撃に重点を置くよう要求されているが「立ち位置や体の向きなど、改善できている部分は多い。もっとうまくなりたい」とさらなる成長を誓う。

前節の逆転勝利で4戦ぶりに白星を挙げたチームは、勝ち点36で並ぶ京都サンガを得失点差で上回り首位に返り咲いた。次節(5日、中銀スタ)は勝ち点7差の5位ヴァンフォーレ甲府との対決となるが、「個人としてもチームとしても、良い調子で試合ができる。アウェーで上位をたたいて、首位をキープしたい」と力を込めた。【小林忠】