J2アルビレックス新潟はアウェーでブラウブリッツ秋田を2-0で下し、今季7度目の完封勝利を挙げた。前半ロスタイムに負傷のMF三戸舜介(18)に替わりピッチに入ったMF本間至恩(20)が今季5得点目となる先制ゴールを決めると、後半44分にはFW矢村健(24)のダメ押し点をアシストした。背番号10を背負うエースの活躍で3戦ぶりに白星をつかんだ新潟は勝ち点を40に伸ばし、3位をキープした。

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今季初めてベンチスタートとなったエースが、登場からわずか5分足らずで試合を動かした。負傷の三戸に替わり前半42分からピッチに立った本間は前半ロスタイム、MF高木のシュート性のパスを右足で合わせ、ネットを揺らした。「こぼれ球への反応は常に狙っている。結果を最近残せていなかったので、うれしい」と、第12節大宮戦(5月5日、3○2)以来となる今季5得点目を喜んだ。

前節岡山戦(13日、0●1)から3人を入れ替えた新潟は前半から、三戸と星の両サイドアタッカーが1トップの鈴木を追い越す動きを繰り返し、チャンスをうかがう。中盤でのボール争いでもボランチの高と島田が優位に立ち、分厚い攻撃を仕掛けた。アルベルト監督は前日20日の会見で「相手は直線的にゴールを狙って来るが、うちのパスワークで上回りたい」と話していた。その言葉通り選手たちは巧みなパスワークで相手を翻弄(ほんろう)。前半だけで9本のシュートを放つなど、終盤まで攻撃的スタイルを貫いた。

ここ5試合連続で先制点を許していた守備陣は、早川と千葉を中心にロングボールを次々と跳ね返し、6戦ぶりに無失点。今季7度目の完封勝利を飾った。攻守がかみ合ったチームは次節26日、ホームに10位水戸ホーリーホックを迎える。