コンサドーレ札幌はJ2V・ファーレン長崎に1-2で敗れ、3年ぶりの16強進出を逃した。

前半5、7分の連続失点で立ち上がりから2点ビハインド。後半19分、途中出場のMF青木が1点返したが、逆転はできなかった。リーグ戦4日徳島戦(1○0)から先発総入れ替えで臨み、ペトロビッチ監督(63)は「今日のメンバーで十分勝利できる自信はあった。ただ残念ながら出来の悪い試合になってしまった」と肩を落とした。

1トップで先発した国見高出身のFW中島にとって長崎は思い入れのある地。高校時代の恩師、祖母ら親族が観戦し「応援してくれる人たちの前で変なプレーはできない」と意気込んでいた。何度も裏に抜け出したが、ハットトリックを達成した2回戦に続く得点はならず、悔しい凱旋(がいせん)になった。

敗戦の中、2種登録の2人が公式戦デビューを果たした。6月のU-17日本代表候補合宿に参加した札幌U-18DF西野が17歳40日で、FW佐藤とともに初出場。指揮官は「2人とも素晴らしいプレーをしてくれた」とほめた。

天皇杯は敗退したが、現在11位のリーグ戦、8強入りのルヴァン杯では上位のチャンスが残っている。チームは10日アウェー仙台戦でもベンチ入りするメンバーは、そのまま遠征先で調整し、東京五輪前最後のリーグ戦に備える。「負けてはいけない試合だった」と振り返る青木は「しっかり切り替えて」と勝利を誓っていた。

▽フル出場したMF荒野 自分たちの出来が良くなかった。ここにいるメンバーはアピール出来なかったけど、次の試合勝てるように準備していきたい。

▽後半31分から初出場したFW佐藤 負けている状況で入って、自分が流れを変えようと思ったが、いいプレーがあまり出せなくて悔しい気持ち。これからもっとこの試合を基準にして頑張っていきたい。

▽高校2年生で公式戦初出場したDF西野 デビューできてうれしい気持ちはあるけど、試合に勝てなかった悔しさがある。自分自身の課題がより明確に出てこれからどう取り組めばいいか再認識できた。これから追いつけるように頑張ります。