J2アルビレックス新潟のMF高木善朗(28)がチームを2連勝に導く。今日28日の第27節アウェー水戸ホーリーホック戦に備え、27日は聖籠町で調整した。FW谷口海斗(25)と並び今季10得点を挙げているチームのトップスコアラーは、第19節秋田戦(6月21日、2○0)以来となる敵地での勝ち点3奪取に向け、気合十分。プロ野球、横浜などで活躍した父高木豊氏(62)からのエールを力に果敢にゴールを狙う。

司令塔が強気に、したたかに攻撃を組み立てる。冒頭のみ公開されたこの日の練習。高木は鋭いボレーシュートを何度もゴールに突き刺し、コンディションの良さをアピールした。練習後の会見では「(水戸は)自分をつぶしに来るかもしれないので、1タッチやスペースを作る動きでかき回したい。勝ち点3を取って帰ってきたい」と力強い言葉を残した。

前節22日のホーム相模原戦ではイベントでスタジアムに来場した父豊氏の前で後半31分までプレーし、4試合ぶりの勝利に貢献した。「(父も)逆転勝利を喜んでくれたし、新潟というチーム、土地を気に入ってくれているようだった」。試合前のトークショーでは父から「20(得点)20(アシスト)を目指せ」とのエールを受けた。今季ここまで10得点11アシストとともにキャリアハイを更新中だが「チームの勝利を1番に考えながら目標にしたいと思う」と意欲を示した。

水戸とのホームでの前回対戦(第20節、6月26日)では相手の堅い守備を崩せずにスコアレスドローに終わった。さらにアウェーでの勝利は第19節、6月21日の秋田戦(2○0)から遠ざかる。高木は「ダイナミックに得点を狙いたい。そのためにも中盤の選手がどんどんペナルティーエリアに入り、強引にゴールをこじ開けたい」と敵地での勝利へ向け、イメージを膨らませていた。【小林忠】