北海道コンサドーレ札幌の主将、MF宮沢裕樹(32)がルヴァン杯準々決勝ホーム東京戦(1日、札幌厚別)で復帰する見込みとなった。

8月31日、札幌・宮の沢での前日練習でフルメニューを消化。同24日の練習中にボールが顎付近に直撃して脳振とうを起こして別メニューだったが、復帰プログラムを踏み、前日30日から全体練習に合流した。累積警告による出場停止もあったため、8月14日リーグ戦東京戦(3○2)以来の出場へ「問題なく復帰できたのは良かった。次の試合に向けてしっかり準備して、出場できればしっかりプレーしたい」と意気込んだ。

サッカー人生で初めての経験だった。ボールが当たった瞬間のことは「覚えていない」。倒れ込み、立ち上がろうとしてもふらつき、しばらく動けなかった。少し経ち、自力歩行でクラブハウスへ戻ったが、記憶は「途切れ途切れ」という。もう経験はしたくないが「怖さ自体はない。接触があるスポーツ。こういうことは起こり得る」と構え、この日のミニゲームでも攻めたプレーを見せていた。

脳振とうによって欠場した2試合ともにチームは完封負け。宮沢不在の穴を埋めきれなかった。リーグ戦へつなげるためにも、昨年ルヴァン杯覇者の東京とのホーム戦へ「去年優勝しているチームに対してここで勝てれば自分たちは勢いを持って勝ち進んでいける」と挑むつもりだ。