アビスパ福岡のMF中村駿(27)が、古巣への恩返しを誓った。

湘南ベルマーレから今夏完全移籍で加入した。14日、福岡市内で4連勝がかかる18日湘南戦(レモンS)へ調整。福岡ではダブルボランチの一角で攻撃の起点となる活躍を見せているが、湘南戦での移籍後初得点の意気込みを問われ「古巣相手に取れれば、恩返しできると思うので求めていきたい」と、気合を込めた。

昨季まではJ2山形に所属。半年在籍した湘南へは「こっちに来たからには福岡の一員として負けられない。(湘南に)いてくれた方が良かったと思われるよう、結果を求めてやりたい」と、並々ならぬ闘志を燃やしている。

相手の要注意選手についてはポストプレーが得意なFWウェリントンを挙げた。「ボールを収められると時間ができ、そこからサイドに流されてクロスが多くなる。気持ちよくやらせないよう、声をかけてやっていきたい」と警戒する。

前節はフル出場で3-0の鹿島アントラーズ撃破に貢献した。攻撃においては「セカンドボールを拾い、速い前線への配球を意識している」と言い、古巣相手にも攻略のキーマンになってみせる。【菊川光一】