2位横浜F・マリノスは1日の湘南ベルマーレ戦に1-0で勝利して、勝ち点を69に伸ばした。首位川崎フロンターレとの勝ち点差は9。ともに31試合を終えて残り7試合と、負けられない戦いが続く。

川崎Fが強すぎて、横浜の強さにスポットが当たらないのが寂しい。勝ち点で見ると横浜は、クラブ史に残る数字を稼いでいる。

29年間J1で戦い続ける横浜の歴代最多勝ち点は、95年に記録した「98」。到底及ばない数字だが、この年は年間52試合と、最も試合数が多かった。05年~20年までは年間34試合だったため、その差実に18試合。近年の勝ち点と同列に語ることはできない。また95年当時は延長戦&PK戦が採用されていて引き分けがなかったため、勝ち点の算出法も現在と異なる。ちなみに、この年最も勝ち点を稼いだヴェルディ川崎は「108」と、歴代唯一の3桁を記録していた。

95年を除いた横浜の最多勝ち点は、優勝した19年の「70」だった。この年は年間34試合。現在31試合で「69」の横浜は、これを上回るペースで勝ち点を積み重ねている。今季の勝率は68%で、95年の62%、19年の65%と比較しても、やはり強い。

もちろん、残り7試合で何が起こるか分からない。全敗すれば19年の勝ち点を超えられないし、全勝しても優勝は川崎Fの結果次第だ。ただ、今季ここまでの横浜は、数字の上では歴代最強といえる。12月4日、最終節の川崎Fとの直接対決が待ち遠しい。【杉山理紗】