柏レイソルが、DF大南の得点でセレッソ大阪に競り勝ち、J1残留を決め、ネルシーニョ監督(71)が監督としてJ1通算200勝を達成した。200勝達成は西野朗氏、長谷川健太氏、ペトロビッチ監督(現札幌)に続き4人目。

今季は一時はJ2降格圏の18位に低迷したが、それでも動じることなく、きっちり巻き返し、J1残留を決めた。印象に残っている勝利については、リーグ優勝を決めた11年の最終節(12月3日)の浦和戦を挙げた。

ネルシーニョ監督の一問一答は以下の通り。

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-試合の総括

ネルシーニョ監督 前半の入りから、選手1人1人が献身的に自分たちでボールを動かしてテンポを作ってくれた。非常にいい入りが出来た。セレッソは442の堅い守備からカウンターが特長。なかなかうちの攻撃がハイテンポで前半続いていたのもあり、前半の終盤は若干、テンポは落ちだしては来たが、ハーフタイムで修正して、もう1度しっかり、ミドルゾーンで守備をコンパクトに、ラインを引こうと。そこで奪ってクリス(クリスティアーノ)のスピードを生かしてカウンターにいこうと声を掛けた。狙い通り、(大南)拓磨がいい形で攻撃にからめた。狙い通りの形でもあった。得点の状況で言うと、選手の距離感が、拓磨、椎橋、武藤の3人の関係が非常に良くて、そこからつくった形で得点を決めきった。なんとか今日、1勝をあげることができて、残留が出来たことを純粋にうれしく思っています。

-今日の勝利で監督としてJ1通算200勝になった。感想と、思い出に残っている勝利は

これまで日本サッカー界に、17年従事してきて、ずっとJリーグの仕事をすることが出来ているが、本当に、日々、仕事の中で誠実に目の前のタスクに真摯(しんし)に向き合う。その積み重ねが今日の1勝、200勝の記録を生むことが出来たのかなと。非常にうれしく思っていますし、本当に感謝の気持ちを、これまで自分に携わってくれた人たちに伝えたい。1勝をあげて残留こそ決めましたが、まだ、今シーズンは終わっていないので。本来、我々が目指したところは、この位置で今季を終えることではなかったので。最後しっかりとシーズンが終わるまで気を抜かずにやりたい。

あと、特に記憶に残っている勝ち試合は、なかなかこれというのは難しい。どの勝利も表現できないぐらいうれしいもので、その中でもやはり、1試合をという話であれば、2011年ですね。最後に浦和に勝って優勝した試合ですね。やはりタイトルを決めたゲームは、私自身のみならず、レイソルに関わる皆さんの記憶に残る意味のある勝利だったと思います。当時を振り返ると、名古屋もガンバも接戦で、どうしても浦和に勝たないとタイトルが取れないという状況で、勝って取り切ったタイトルだった。いまだにこのスタジアムの廊下に飾ってある当時の写真を見ると、感極まることもあったりします。

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