J1清水エスパルスユースの久保山由清コーチ(45)が、地元の小学生に準備の重要性を説いた。クラブは16日、教育サポート事業「エスプラス」を静岡市立清水江尻小学校で開催。5、6年生120人を対象に、授業を行った。

自身の経験を踏まえつつ、時に笑いも交えながら児童に思いを伝えた。故障や不振、在籍した横浜フリューゲルスのクラブ消滅など、度重なる困難を乗り越えた経験を説明。「準備の部分をとても大事にしている。準備がうまくいかなければ、本番で良い結果は出ない」と訴えた。子どもたちは、元プロ選手の言葉に真剣に耳を傾けた。

久保山コーチは、母校にエールを送った。静岡学園高出身。同校は、2年ぶりの優勝を目指して全国高校選手権に出場する。「静学のスタイルを貫き、持てる力を思い切り出してほしい」と期待を寄せた。