J2新潟のアルベルト監督(53)が監督業をスタートさせた思い出の地での勝利を誓った。

21日のアウェー群馬戦に向け、20日は聖籠町で練習。複数人が絡み合うポジショナルゲームでは普段と変わらぬ熱量で指示を出し、チームの士気を高めた。「(群馬は)ボール保持とロングパスを使い分けて攻撃してくるだろうが、自分たちのスタイルを貫き、勝ち点3を新潟に持ち帰りたい」と気合を入れた。

群馬戦が行われる正田醤油スタジアムは昨季開幕戦の地で、監督が初陣を飾った場所。「就任して2年の間で、唯一サポーターの声援が聞けた試合。特別な思い出の1つ」と話す。3-0での快勝後は何度もガッツポーズを繰り返して感情を爆発させていた。「戦術は当時より成長している。明日(21日)もいいサッカーをサポーターに届けたい」。

今季ここまで2得点のMF三戸に加え、FW小見やDF遠藤といった若手を積極的に起用。ここまで出場の少なかった選手にも出番を与えている。「フレッシュな選手たちが攻撃面で『ひらめき』を与えてくれているし、機能している」。残り3試合。チーム一丸となり全勝締めを狙う。【小林忠】