東山(京都)が3-0で長崎総合科学大付を下し、初のベスト8に進んだ。

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FW藤枝康佑が2発、芦谷斗亜が1発と3年生FWが効果的に得点を挙げ、守っては2試合連続完封。京都勢の8強は14年度京都橘以来で、4日の準々決勝は優勝候補・青森山田と対戦する。

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東山の勢いが止まらない。出場4度目の今大会。初戦の2回戦で選手権初勝利を挙げ、2勝目でベスト8をつかんだ。福重良一監督(50)は「素直にうれしい」と言いつつ「試合内容は受け身に立ってしまった」と反省を口にする。

守備陣を中心に先発は2年生が6人の若いチーム。先制&3点目を決めた3年生のFW藤枝は「2年生は頼もしい存在」。後半23分、パスカットで奪った球を2年生のMF阪田が自身でシュートを放ち、ポストの跳ね返りを3年生のFW芦谷が決めた。下級生の奮起をむだにしなかった。

福重監督は「2年生が主力だとは思っていない。毎試合(先発を)決めたら2年生が多い。3年生はそれを糧に頑張っている。学年は関係ない」と一丸態勢を強調する。

12~14年度に在籍した日本代表MF鎌田大地(Eフランクフルト)は、1年時から主力になったが、上級生は真剣に鎌田をサポートし、応援。温かみのあるチームに、心から感動したというエピソードがある。芦谷も「(主力以外の)思いを乗せて試合に出ていたので(ゴールの瞬間は)ナイスシュートとスタンドから聞こえてきて、次も決めたいと思った」と話した。

準々決勝では青森山田と対戦する。同じ8強で激突した昨年8月の全国高校総体は2-5と大敗。「負けてから練習を積んできた」と主将MF木下。京都勢の8強入りは京都橘の14年度以来となり、優勝すれば67年度の洛北以来の快挙になる。【横田和幸】

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