北海道コンサドーレ札幌のタイ代表MFチャナティップ(28)が川崎フロンターレに完全移籍することが7日までに決まった。札幌三上大勝GMがオンライン取材に対応し、「クラブ間合意にいたっている」と説明した。移籍金については「Jリーグに携わり30年、国内移籍における移籍金の過去最高なんじゃないかという金額を提示された」と明かした。

12月23日に最初の打診が川崎Fからあったが条件面でクラブ間合意に達することはなかった。同28日に新たな打診があり、クラブとしても前向きに検討。チャナティップも「新たなチャレンジ、これはもしかしたら最後のトライになるかもしれない」と、移籍への強い意志を示したという。

チャナティップは17年夏にタイ1部ムアントンから札幌に期限付き移籍で加入し、19年から完全移籍。4年半プレーした。18年にはJリーグベストイレブンに選出された。J1通算115試合14得点。身長158センチと小柄ながら両足の技術が高く、スピードを生かしたプレーが持ち味。ペトロビッチ監督(64)からの信頼が厚い主力選手だった。

今オフはタイ代表として東南アジア選手権スズキ杯に出場し、1日の決勝で2得点を挙げる活躍で同国を優勝に導いた。大会MVPにも輝いた。

三上GMによると、6選手が他クラブからのオファーを受けたが断り、昨季の所属選手はチャナティップをのぞき全員残留が決まったという。