12年ぶりにJ1に復帰する京都サンガが8日、京都・城陽市内で始動した。

就任2年目となる曹貴裁(チョウ・キジェ)監督(52)がグラウンドに選手を集め、熱いメッセージを伝えた。その姿を、クラブの公式ツイッターが掲載した。

「オフの時に、新しい選手が来て、これからどんなチームを作り上げていこうかなと思った時、俺がオフの間にやりたいなというもので、順位を何位に上げるとかは全く興味がなくて。もしかしたら可能性としたら、今は1・5%かも知れない。でもゼロではない。このチームの見せるものが、日本のサッカーや世界の基準にならないかなと、ずっと考えていた。言葉で言うとイノベーション(innovation)とか、革新的に、とか。去年は去年、俺たちが大事なのはこれから。

そしたら、自分の既成概念だけにこだわらず、もっともっと自分に期待する。もっともっとチームが、あんなサッカーやりたいなと思われるサッカーを見せていかないと、つまんないと思った。京都から世界へ、京都が中心になる気持ちを持った時に、お前たちしかできないんだよ、それは。

プレーヤーが見せるものでしか、みんなを引きつけられない。俺がどんなに言っても、見せるのは選手だから。そういう時に、縮こまらないで、自分たちの可能性を存分に引き出して、躍動したフットボールを見せてもらいたい。

俺はもう決めている。今年1年。俺が夏に違うことを言ったら、『チョウさんブレてるんじゃないですか』と言ってもらっても構わない。そうしないと、面白くない。1年間、長いようで短いけど、みんなに期待している。今日から始まる練習を大事に、積極的にやっていくようにしましょう」

曹貴裁監督の“激アツ”の言葉から、京都が22年シーズンのスタートを切った。