台風の目となった高川学園の「トルメンタ」。現在はYouTuberとして活躍するアテネ五輪日本代表DFの目も丸くさせた。

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横浜や浦和で活躍した那須大亮氏(40)は、8日までに日刊スポーツの取材に応じ「僕は三半規管が弱くて、ああやって回ると目が回る」と笑った。スペイン語で「嵐」を意味する呼称についても「議論になっていること、ネーミング含めて注目を浴びていること自体、成功の1つだと思う」とうなずいた。

SNSを通じ、世界にも注目された奇策。その効果について「マンツーマンDFのチームにとっては、腕を伸ばす距離内で相手をつかめず、勢いを持って(入って)こられるので、不利に働くことが多い」と分析。準決勝で青森山田はCKを与えず勝利を飾ったが、「戦術の入り口として、非常におもしろい。そこにフォーカスしてもらうと、高校サッカーの今後につながる」と評価した。

サッカー界の“起爆剤”となる予感も感じているという。「高校年代から自分たちで選択して、今ある形じゃないものを示して、結果につなげている。サッカー界に新しい風が吹くじゃないけど、みんながあの形をおもしろい、となる。おもしろいという入り口は、サッカーの人気をつなげる意味で重要なワード」。グルグル旋風は、ロマンも残して選手権を去った。

【取材・構成=栗田尚樹】

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