沖縄・金武町でキャンプを行っている浦和レッズのDF岩波拓也（27）が26日、オンライン取材に応じた。

昨季はチーム最多の37試合に出場し、DFラインを支えた。今年は新加入選手も多いが、在籍5年目の自覚はたっぷり。「僕自身今レッズの選手の中でも長くいる方なので、すごく大事にしていきたいなと思う。今までいろんな先輩たちが姿勢を見せてくれて、僕たちもそこに頼ってる部分もあったので、次は自分たちがという思いはあります」。尊敬する先輩から託された思いがあるからだ。

これまでチームを引っ張ってきたベテランのDF槙野、MF宇賀神がともに退団。シーズン終了後、槙野からは「ディフェンス、レッズ、頼んだぞ」と声をかけられた。同じDFとして、公私ともに仲のいい先輩の退団にさみしさを感じながら、プロの世界の厳しさもあらためて知った。「ここ（浦和）でサッカーできることはすごい楽しいことなんだというのは、あの2人からもたくさん教えてもらった気がします。だからこそ、自分もそれをいろんな選手に伝えていきたいなという思いはあります」。心にあるのは、浦和の誇りをつなぐ使命感。赤のユニホームでプレーできる喜びを共有し、チームをさらに1つにする。【磯綾乃】