J1清水エスパルスFW鈴木唯人(20)が無欲で3戦連発を狙う。6日のアウェー横浜戦に備え、3日は静岡市内で調整した。2日のルヴァン杯徳島戦では途中出場し、ゴールに向かう貪欲なプレーで攻撃を活性化。流れを好転させ、勝ち点1獲得に貢献した。リーグ戦では開幕から2戦連発中。それでも、浮かれた表情は一切見せない。個人記録は意識せず、「自分がやらないといけない」と言い聞かせるように話した。

クラブの日本人選手に限れば、開幕2戦連発は1996年の元日本代表MF沢登正朗氏(52、現清水ユース監督)が記録して以来、26年ぶり2人目の快挙。目を見張る活躍に日本代表の森保一監督(53)も注目している。同監督が1日にオンラインで取材に応じ「結果、ゴールにこだわって貪欲にプレーしている」と評価。鈴木唯は「うれしいですけど、まだ2試合。メディアの方が盛り上げているだけで、とんでもないことをしたわけではない」と謙虚だった。

中心選手としての自覚が芽生えたことが好調の要因にもなっているという。この日の全体練習後も最後までグラウンドに残って調整に励んだ。次戦は昨季2位の横浜が相手。今季もリーグ戦で2勝1分け1敗と好調を維持している難敵と対する。鈴木唯は「ガツガツくるだろうし、簡単な相手ではない」。厳しいマークも覚悟の上で、勝利のためにゴールを目指し続ける。【神谷亮磨】

◆選出 清水は3日、鈴木唯がU-21日本代表候補トレーニングキャンプ(7~9日、JFA夢フィールド)メンバーに選出されたと発表した。