松本山雅FCがPK対決を制し連覇　チビリン北信越

〈JA全農杯　2022全国小学生選抜サッカーIN北信越〉 ◇13日◇富山・富山県総合運動公園◇1回戦、準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝◇参加12チーム

松本山雅FCが長野県PK対決を制して連覇！　フォルツァ松本 Jr．との決勝は、2-2で決着がつかず県大会同様PK対決に持ち込まれた。2人目を止められたフォルツァ松本 Jr．に対して、松本山雅FCは3人目の吉澤凰河主将（5年）が落ち着いて決めて、大会4度目の優勝。また松本山雅FCは、全国16チームによる「JA全農チビリンピック2022（5月3～5日、神奈川・日産スタジアム）」全国決勝大会への出場権も獲得した。

連覇を決めた松本山雅FCメンバーは、歓喜の涙が止まらなかった。相手は、県大会でしのぎを削ったフォルツァ松本 Jr．。「絶対にリベンジ！」。吉澤主将の大号令のもと一致団結。有言実行で大会4度目の優勝を連覇で飾ってみせた。

追いつ追われつのシーソーゲームは制限時間内では決着が付かず、県大会同様にPK戦に突入。決勝前、矢田部匡監督は敵将・新村監督に向かって「前日に言った通りになったね」と笑顔を見せたが、矢田部監督自身もリベンジにかける思いは強く「ボールへのプレッシャーが速いチーム。空いたスペースをどこでも狙え」と指示を出した。

第2ピリオドに「重い空気をなんとかしたかった」中村裕ノ進（5年）が、右から折り返したボールを蹴り込んで先制。このまま勢いに乗るかと思われたが、第3ピリオドに逆転を許す。しかし、すぐさま同点に追いつく執念。迎えたPK戦。3-1で振り切って優勝を飾った。

北信越代表として2年連続の全国決勝大会。前回はコロナ禍で、矢田部監督は出場辞退という決断をしただけに、当時の選手たちの思いも乗せた大会になる。「ゴールは決められなかったが、声かけでチームを引っ張った。全国決勝大会は、北信越の他のチームのためにも優勝しかない」と話した吉澤主将。また堅守でチームを鼓舞した高橋真平（5年）は「相手のドリブルを止めて大舞台で輝きたい」と奮起。松本山雅ＦＣが2年越しの全国制覇に向けて、大きな弾みをつけた。

試合の結果は以下の通り。

▽1回戦　

カターレ富山1－0アルビレックス新潟

伊井RXSSS4－2UOZUスペランザ

Soltilo Seiryo1－0ボアソルチ

松本山雅FC　不戦勝　エヌスタイル

▽準々決勝　

カターレ富山1－1（PK3－2）ツエーゲン金沢

フォルツァ松本Jr．7－0伊井RXSSS

Soltilo Seiryo　不戦勝　武生FC

松本山雅FC2－0kF3

▽準決勝　