J2ベガルタ仙台が2-0でロアッソ熊本を下し、今季3度目となる2連勝を飾った。

一瞬の隙を逃さなかった。0-0の前半31分。FWフェリペ・カルドーゾ(23)が敵陣エリア内で鋭く目を光らせていた。相手の横パスをカット。そのまま、右足を振り抜いたシュートはゴールネットへ一直線。2試合連続弾を決め、貴重な先制点が決勝点となった。「気持ちとしては本当に心からうれしく思います。自分のゴール、チームが良い形で成長できていること、みんなで勝ち取った勝ち点3に喜んでいます」と話した。

守っては、今季2試合目の先発出場となったGK小畑裕馬(20)が奮闘した。1点リードの後半7分。右CKからの流れで、同点のピンチを迎えたが、ビッグセーブでチームを救った。至近距離からのシュートに反応。体が吹っ飛びながらも、ボールをはじき返し、失点は許さなかった。同16分には、セットプレーからDF平岡康裕(35)が頭で追加点を奪った。攻守ともに歯車がかみ合い、勝ち点「3」をつかんだ。

ゴールデンウイーク明けの5月8日長崎戦までの5試合を「勝負の5連戦」と位置づけ、2連勝と幸先の良いスタートを切った。今季はここまで12試合を戦い、7勝2分け3敗で勝ち点「23」。順位は単独2位と12戦負けなしの首位横浜FCの背中を追う。次節は5月1日、ホームで秋田を迎え撃つ。「みちのくダービー」を制し、今季初の3連勝を目指す。