ガンバ大阪などで活躍したMF橋本英郎(42=現おこしやす京都)が、オシム氏の訃報に胸を痛めた。

07年2月に初めて代表に呼んでくれた監督で、同氏が病に伏すまで継続して招集された。

「喪失感でいっぱいです。僕が引退する時には会って報告しようと思っていた。難しい言葉で考えさせる人。(引退後に)『どんな指導者になりたいんだ?』と聞かれたと思う。返ってくる答えを聞いて、指導者としての参考にしようと思っていたのに…。(オシム氏から指導を受けたのは)短い期間でしたけれど、恩師がいなくなってしまったという感覚です」

G大阪でリーグ戦をこなした翌日に代表合宿に合流すると、2日連続で試合を組まれていたことがあった。

「『これはリカバリー(回復)だからジョギングでやれ。でも、お前らはプロで代表だから、負けたらダメだ』と。深みのある監督で、選手に考えさせる練習が多かった。日本にたくさんのことを伝えてくれた」

代表でオシム氏に教わったのは1年ほど。それでも、その期間がサッカー選手としての礎になっている。