私立秀岳館高(熊本)サッカー部の30代男性コーチが3年生の部員に暴行して書類送検された問題について、日本サッカー協会(JFA)の須原清貴専務理事(55)が19日の理事会後に言及した。

須原専務理事は問題を受けて5月2日に熊本県サッカー協会の担当者とともに同校を訪れ、事情を聴いた。「暴力やハラスメントの根絶に取り組んできた。まだこのようなことが起きていることについて、残念であり、悔しいし、憤りを感じる。強い思いで今回の件に取り組んでいる」と、厳しい表情で語った。

現在は警察による捜査も進められているという。今後の対策について「例えば、新規の指導者養成講習などでコンプライアンス案件に関してのプログラムを必須にすることを検討している。どうしたらサッカーを楽しむ子どもたちの環境を守れるか議論しながら、JFAとしてできることをやっていきたい」と、再発防止へ口調を強めた。