ベガルタ仙台が栃木SCを2-1で下し、勝ち点を39とし、単独首位を守った。1-1で迎えた後半43分、FW皆川佑介(30)が決勝ゴール。チームは5試合連続負けなしとなった。

これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らす、ホーム初ゴールだった。皆川は「FWはチームが厳しい時に得点を決めるのが仕事。でも、自分はなかなか決めることができなかった。やっと満員のスタジアムでゴールすることができ、ベガルタの一員になった気がします」。今季3ゴール目もそれまでの2得点はいずれもアウェー。チームを単独首位堅持に導くゴールに安堵(あんど)の表情を見せた。

前半は栃木の猛攻にあい防戦一方。それでもGK小畑裕馬(20)を中心に耐え抜き、前半は0-0。後半11分にMF中島元彦(23)のクロスに反応したDF若狭大志(32)の移籍後初ゴールで先制。後半40分に同点に追いつかれるも、皆川がCKからのこぼれ球を右足でたたき込んだ。

原崎政人監督(46)は「前節(25日岡山戦)に勝ち点3という数字を届けられなかったので、今日は結果として勝ち点3を届けることができたのは良かった。でも、自分たちが求めていた内容には程遠い。そこは修正しながら次に進みたい」と振り返った。

この日は首位仙台、2位新潟、3位横浜FCともに勝利し、4位以下に勝ち点9差をつける3チームの争いは熾烈(しれつ)を極めている。次節は6月5日アウェー千葉戦。「J2優勝、J1昇格」の目標達成のためには1試合も気が抜けない戦いが続く。