コンサドーレ札幌MF高嶺朋樹(24)が3日、日本代表入りへの思いを高ぶらせた。前日2日は、札幌ドームで開催された日本代表戦を観戦した。現在は右太もも裏肉離れでリハビリ中だが、自身の目標を再確認した。チームは同会場での4日ルヴァン杯プレーオフ第1戦ホーム広島戦に向けて札幌・宮の沢で前日練習を行った。

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この日のリハビリを終えた高嶺は、前夜湧いた感情を思い出すように、言葉で表現した。W杯カタール大会(11月21日開幕)出場決定後の初戦は、地元でもある本拠地札幌で行われた。いつも自分がプレーしているピッチには、森保ジャパンの選手たちが立っていた。その光景をスタンドから見守った。4-1での大勝。「楽しかったです。でも、純粋に応援する気持ちでは見ていないですけど」。複雑な心境を素直に認めた。

目標であるA代表入り。昨季の終わりにも、はっきりと公言していたが実現できていない。「やっぱりここ(代表)に来たいという思いがあったので」と、悔しさがある。

筑波大の同期、MF三笘薫(25=サンジロワーズ)が後半15分にゴールを決めた。大舞台で仕事を果たし、W杯メンバー入りへアピールする姿に「さすがだと思う。大学のころからそういう存在だった。けど、自分は今ここにいる。同じピッチに立ちたい」。そう強く感じた。

淡々と走った。チームは4年連続のルヴァン杯8強入りを目指し、広島との対戦に向けて戦術を確認。その横で、復帰に向けて別メニューをこなした。「リハビリは順調です」とうなずく。5月14日鹿島戦(1●4)で負傷した患部は回復に向かっている。6月末の試合復帰を目指している。「まずはケガを治してだけど、来年にはフル(代表)の方に行きたい。そこを目指すのが普通」と刺激を励みに、自身の目標を再確認していた。【保坂果那】

○…DF中村が縁起の良い銀髪で再び気合を入れる。1次リーグ最終節鳥栖戦(1△1)では前日染髪し、得点を挙げた。験を担いで同じ“ルーティン”で臨むつもりだ。同ポジションの左CBにはDF福森の先発が予想されるが「活躍したい思いは強い。フクさんが(ケガから)復帰したけど、だからこそ、もっともっと頑張ってスタメン争いに加わっていきたい」と、出番を待ち望んでいた。