セレッソ大阪は9日、元日本代表MF乾貴士(34)と双方合意の下、同日付での契約解除を発表した。クラブは、4月に規律違反を起こした同選手と来季も契約を残していたものの、両者の溝は最後まで埋まらず、5月末から途中退団で調整を進めていた。

問題経過は次の通り。

▼4月5日 柏戦の後半途中に交代する際、スタッフに暴言を吐くなど、試合後も同様の行為をする。

▼同10日 クラブは6日から乾に当面の謹慎処分を科したことを公表。練習場への立ち入りを禁止、同日の神戸戦はベンチ外。

▼同13日 森島社長が「規律(違反)を重く受け止めている」と初めて問題に言及。同日のルヴァン杯鹿島戦もベンチ外に。

▼同14日 クラブが最終処分を発表。チームの規律、秩序を乱す行動が確認されたなどとし、今後公式戦6試合の出場停止(既に2試合欠場し、計8試合)に。この日から練習場への立ち入りは許可されるも、全体練習への参加は引き続き禁止。

▼5月14日 名古屋戦をもって全処分が解除。

▼同16日 全体練習再開の日に乾は不参加。

▼同17日 クラブが乾の体調の問題で当面の全体練習不参加を公表。

▼中旬 森島社長らクラブ幹部が乾との面談を複数回実施。全体練習合流を促すも物別れに終わる。

▼同28日 森島社長が乾について「すっと(チームに戻るの)は、なかなか難しいものがある」と説明。

▼6月9日 双方合意の下に契約解除を発表。