J2モンテディオ山形が水戸ホーリーホックに0-1で敗れ、6位に後退。DF山田拓巳(32)が前節2枚のイエローカードで今節出場停止。DF木村誠二(20)、DF半田陸(20)はU21日本代表に招集されてチームを離れ、FW藤本佳希(28)、MF岡崎建哉(32)、MF南秀仁(29)はけがで離脱。主力選手6人を欠く中、終盤まで競った展開だっただけに、上位をうかがうチームにとって手痛い敗戦となった。

終始、水戸に主導権を握られた。前半のボール支配率こそ水戸を上回ったが、山形のシュート3本に対し水戸は10本と多くの決定機を許した。それでも堅守とGK後藤雅明(28)の好セーブで得点は許さず。0-0で前半を折り返した。

1つのミスが勝敗を分けた。後半35分、GK後藤からDF野田裕喜(24)へパス。野田がペナルティーエリア内で足を滑らせたところを、相手FWに奪われ、そのままゴール。試合を通じ17本のシュートを打たれたが、その7割以上が枠内というピンチの連続。何とかしのいでいたが、唯一許した1本に泣いた。ピーター・クラモフスキー監督(43)は「自分たちで試合を難しくしてしまった。水曜日に向けて良い準備をしていきたいと思います」と前を向いた。

今後は15日に新型コロナウイルスの影響で延期となっていた第16節アウェー岩手戦、18日にホームで甲府を迎える過密日程を控える。この日は連勝こそならなかったが、中2日で何とか立て直しを図り、他チームより2試合多く残して迎える後半戦で、J1昇格争いに加わるためにも山形の真価が問われる。