J1清水エスパルスのゼ・リカルド新監督(51)が、初陣を白星で飾る。18日のホーム・アビスパ福岡戦(アイスタ、午後6時)に備え、17日は静岡市内で最終調整した。チームの直接指導を始めた14日からの準備期間は、わずか4日。限られた時間の中で最善を尽くした。前体制で築いた戦い方をベースに、自身の色を付け加えたという。細かいポジショニングなどを要求し、まずは大崩れしない守備を構築。「バランスよく調整してきた。いい準備ができたと思う」と手応えを口にした。

優先するのは目先の結果だ。16位に低迷している状況も踏まえた上で「今は順位を上げていかなければいけない」と強調。J1最少失点を誇る福岡の分析も入念に行い、「カウンターとセットプレーが強い」と警戒した。巻き返しを図るクラブにとっても重要な一戦。指揮官は「サポーターに喜んでもらえるように戦う」と勝利だけを見据えた。【神谷亮磨】

○…福岡戦では、年に1度の「ブラジルデー」が開催される。2020年から始まったイベントで、今年で3回目。昨年に続き、来場者の先着1万5000人に「ブラジルTシャツ」が配られる。ポルトガル語で「任せておいて」や「問題ないよ」という意味の「TAMO JUNTO(タモ・ジュント)」の文字が入ったデザイン。当日は、イベントにちなんだブースなどが設置される予定。ブラジル人FWチアゴ・サンタナ(29)は「どんな形でもいいので必ず勝利したい」と誓った。