J2首位のアルビレックス新潟は26日、アウェーで2位横浜FCとの上位対決に臨む。25日は聖籠町で最終調整を行った。今季ここまで全22試合に出場し、3得点5アシストのMF伊藤涼太郎(24)は「相手は前回(5月21日)、うちに3-0で負けたぶん、パワーを持って向かってくると思うが、それに屈せずに勝利をつかみたい」と気合を入れる。

パワフルさと繊細さを自在に使い分ける攻撃的MFは素早いターンやドリブル、意表を突くスルーパスでチャンスを演出する。シュートのオプションも幅広く、ホーム10連勝となった前節19日のホーム秋田戦(3-0)では柔軟な足首を生かし、華麗なループショットでダメ押し点を決めた。日々の居残り練習では強振シュートを繰り返しているが、「あの形(ループ)は昔から得意。仮に0-0でもあのシュートを選択していた。アシストよりゴールが欲しい」と貪欲に2戦連発を狙っている。

横浜FCのホーム、ニッパツ三ツ沢競技場には2度ピッチに立ち、ともに白星と相性がいい。J2水戸在籍時の18年は1ゴール1アシストで2-1勝利の立役者となった。「浦和(J1、20年)の時も勝っていて、いい印象を持っている。常に前方向を意識してチャンスを作りたい」と今季2度目の3連勝と、首位キープをイメージした。【小林忠】