いわきFCがテゲバジャーロ宮崎に2-0と快勝し、3試合ぶりに勝ち点「3」をつかんだ。後半から交代出場したMF谷村海那(かいな、24)が同7分、Jリーグ初ゴールで先制。同14分、FW有馬幸太郎(21)が追加点を決めて逃げ切った。これでいわきは勝ち点「31」となり、前節終了時点で勝ち点「28」で並んでいた3位松本山雅FC、4位カターレ富山を突き放し、J2昇格圏内の2位をキープした。

序盤から前線で激しいプレスをかけた。宮崎に休む暇を与えず、高い位置でボールを奪い、何度も決定機を演出した。得点を決めきれずに前半を0-0で折り返したが、後半もいわきの勢いは衰えなかった。後半7分、左サイド突破から有馬のクロスに谷村が右足で合わせて先制。「『点をとってこい』と送り出されました」。村主博正監督(45)の期待にすぐさま応えた。

谷村の先制点でチームの勢いはさらに加速。後半14分にMF宮本英治(23)のスルーパスに有馬が反応。右足で流し込んで今季7ゴール目となる貴重な追加点を挙げた。同16分にはMF日高大(27)、谷村が立て続けにシュート。最後まで試合の主導権をいわきが放さなかった。指揮官は「前半なかなか決めきれない中で、我慢強く守備をした結果が得点に結びついた。選手たちが、隙なくサボらずできたことが勝因だと思います」と振り返った。

20年11月29日、JFL最終節で0-3と敗れた借りをJ3の舞台で返した。谷村は「2年前はメンバーにも入っていなくて悔しい思いをした。リベンジできたことをうれしく思います」。自身も活躍してのリベンジを喜んだ。今季初ゴールにも谷村は「まだ1点なんで、満足しないで次も点を取っていけたら」と貪欲。この1点を皮切りにJリーグで得点を量産する。

この勝利で首位・鹿児島との勝ち点差は「1」のまま。次戦はアウェーで5位FC岐阜と対戦する。何としても勝利し、連勝で首位を奪還してみせる。