ヴィッセル神戸の元日本代表FW武藤嘉紀(29)が決勝PKを呼び込み、チームの今季初の3連勝&16位浮上に貢献した。

0-0で迎えた後半29分、ゴール右に進入した武藤が相手に倒され、PKを獲得した。それをFW大迫がきっちり決めた。

「PKは前に、サコ(大迫)君に譲ってもらっていた。外しちゃいましたけど。それもあったので、アンドレス(・イニエスタ)がいなければ、今度は譲る約束をしていた。しっかりと決めてくれるのは、さすがですね」

主将MFイニエスタが後半途中にベンチに退いていたため、背番号10に大役を譲ってのゴールだった。

今季開幕後はけがに泣いた武藤だが、最近2カ月は11試合連続で先発を続け、ここまで15試合5得点の活躍。常に相手に脅威を与えられる存在になっている。

この日の前半も、前線への飛びだしから決定機を迎えたものの、相手の好守備に阻まれていた。「前半のチャンスでしっかりと決めていれば、チームはもっと楽になっていた」と素直に反省した。

今季4人目の指揮官になる吉田監督に交代して、これで3戦全勝。「より攻撃的にやれている気がする。単純だが、相手よりも走るとか、球際で負けないとか、そういう部分で、みんなが100%の力を出し切れているからだと思う」。ジュビロ磐田と入れ替わる形で16位に浮上し、残留圏の15位ガンバ大阪とは勝ち点1差に接近した。

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