新型コロナウイルスの陽性者を多数出したアビスパ福岡が、スター軍団の神戸から見事な先制点を奪った。

0-0で迎えた前半44分、GK村上のロングキックからFWファンマが競り、最後はFWジョン・マリが豪快に右足を振り抜いた。

福岡は前日2日に選手、スタッフら計9人が陽性判定を受けたことを発表。この2週間で計22人が離脱するコロナ禍に見舞われ、この試合はサブメンバーが最大7人ではなく、わずか4人に。うちGKが2人、フィールド選手が2人という異常事態となった。

先発にはJ1出場経験のない20歳のMF森山(今季ルヴァン杯5試合目)、今季のJ1出場がない32歳のDF輪湖(同6試合目)らが並んだ。ただ前線には外国籍選手3人を配置し、守備一辺倒ではなく、前半から好機を何度か演出。勇敢な戦いぶりに福岡の応援席から大きな拍手も送られた。

福岡は前半7分にはFWルキアンが、同30分にジョン・マリが、同38分にファンマが脚を痛めたのか、立ち上がれない場面があった。何とかプレー続行となったが、安易に交代カードを切れない事情から冷や汗ものの時間が続いた。

神戸はJ1残留を懸けた週末6日のセレッソ大阪戦が控えるため、この日の先発は控え中心。ベンチにはMFイニエスタ、山口、FW大迫ら豪華な顔ぶれが並んだ。