川崎フロンターレ鬼木達監督(48)が5日、オンライン取材に対応し、GKたちへの感謝の気持ちを口にした。前日4日までに、チーム全員でオンラインでミーティングを行ったと言い「GKたちには、みんなの前で、ありがとうの言葉を伝えた。イレギュラーの時は当たり前かもしれないが、フィールドプレーヤーのユニホームを着たり、プライドのところの話もした。彼らはGKなので。感謝しています」と、しみじみ話した。

チームでは、先月末から新型コロナウイルスの感染が拡大。7月30日のリーグ戦・浦和レッズ戦では、最大7人の控えに5人しか入れず。しかも、その内訳はGK3人、フィールドプレーヤー2人。スタメン、サブに計4人のGKがそろう異例の事態だった。ハーフタイムの控えのアップでは、GKは丹野が務め、残りの2人のGK(安藤、早坂)はフィールドプレーヤー用の白いパンツをはき、クロスからのシュート練習などに参加していた。3人は最後までベンチから声を出し、ベンチ横でダッシュなどを続けていた。鬼木監督は「声を出したり、本当にそういった中で、彼らがチームのためにやってくれた」とうなずいた。

日に日に、メンバーもそろってきた。まだ万全ではない中、7日には首位を走る横浜F・マリノスをホームに迎える。鬼木監督は「大一番だと思っている。ここが、大きなポイントになることは間違いない。こういう状況ですけど、期待の出来る状況。気持ちの部分で強くなっている」。チームのために、勝利のために、さらに絆が強くなった選手たちに期待した。