清水は2-0で東京に完封勝ちし、3試合ぶりの白星を挙げた。

この日は今夏加入した元日本代表MF乾貴士(34)が初先発。左サイドハーフに入ると、同32分には得意のドリブルで中央へ進入。相手3人に囲まれて阻止されたが、存在感を放った。直近5試合で4得点を挙げているFWチアゴ・サンタナ(29)も前線で起点をつくり、攻撃をけん引。前半は互いに無得点のまま、折り返した。

後半も果敢に攻めた。同13分、右クロスをMFカルリーニョス・ジュニオ(28)がヘディングで合わせ、先制点。今季初ゴールで均衡を破った。直後にゼ・リカルド監督(51)はFW北川航也(26)を投入。さらに攻めの姿勢を見せると、同40分にはFWサンタナがヘディングで追加点を奪った。

ブラジル人助っ人2人のアベック弾で勝利を決定付け、守備も無失点。前回対戦で0-3で完敗した相手にリベンジした。声出し応援の検証試合となった一戦で、サポーターの声援を受けながら貴重な勝ち点3を獲得。来季J2自動降格圏から脱出し、巻き返しに向けて弾みとなる1勝となった。【神谷亮磨】

▽清水のリカルド監督 素晴らしいサポーターの支えがあって、戦えた。厳しいゲームだったが、我々が勝利に値する戦いをできたと思う。ここからしっかりと休養を取って、次も勝ち点3を取れるようにやっていきたい。

▽2戦連発で今季9点目を挙げたFWサンタナ 何よりもチームとして勝てたことがよかった。今日は全体をコンパクトに保って、相手にサッカーをさせなかったと思う。この戦いを続けていければ、リーグの下位から抜け出せる。