北海道コンサドーレ札幌三上大勝代表取締役GM(50)が30日、札幌市内で取材に対応した。

前日29日、今季アビスパ福岡に期限付き移籍していたDF柳貴博(25)のコンプライアンス違反について発表。27日に福岡市内で道路交通法違反(酒気帯び運転)で警察による事情聴取を受け、柳は28日付で福岡から期限付き移籍契約を解除された。三上GMは「あったこと自体は許されることじゃない。昔の仲間がそういうことになったのはすごく残念に思っている」と厳しい表情を見せた。

札幌は「現所属クラブであるアビスパ福岡様の意思決定である選手契約解除を、北海道コンサドーレ札幌としても尊重いたします」と発表した。同GMは「今季期限付き移籍、来季完全移籍が決まっている時点で、彼との契約がないのが事実」と説明。「福岡が期限付き移籍解除という内容のリリースをすると、みなさん柳がうち(札幌)に帰って来ると思うと考えたので、福岡の意思を尊重するということや、社会人がこういうことをしちゃいけないというリリースをした」と経緯を明かした。

札幌は28日に同GM名義で「サポーターの皆さまへ」というタイトルの声明を発表。「クラブはミシャとともに、残りシーズンを戦っていきます」と、就任5年目のペトロビッチ監督(64)の今季続投を明言した。意図について「残り8試合。厳しい状態であるなかで一体感を持ってやっていきたい。その一体感を少しでも形づくるきっかけになる方法として、僕の言葉、クラブの言葉として、みなさんに伝えるのがいいと思った」。現在13位。「現実を見た時、今季絶対的に守らなければいけないのは、まずJ1に残るってことだと思っている」と、J1残留への思いを口にしていた。