山形の夜に歓声が響いた。

モンテディオ山形が横浜FCを2-0で下し、今季最後のホーム平日ナイターを白星で締めた。後半21分から途中出場のチアゴ・アウベス(26)が、2ゴールで勝利を呼び込んだ。前回対戦の3月30日はアウェーで1-2の敗戦だったが、リーグ終盤に貴重な勝ち点「3」をつかんだ。次節は18日、ホームで千葉と激突する。

サポーターの声出し応援に背中を押され、前半から波に乗った。FWデラトーレ(30)らアタッカー陣がシュートを浴びせ果敢にゴールを狙うも、横浜FC・GKスベンド・ブローダーセン(25)の好セーブに阻まれ得点できず。同30分はMF河合秀人(28)が弾道の低い痛烈なシュートを放ったが、ポストに直撃。前半を0-0で折り返した。

後半34分。味方のロングパスに反応し、DF陣の裏に抜け出したアウベスが、GKとの1対1を冷静に決めて先制。ゴール後にはイレブンで「ゆりかごポーズ」。デラトーレの第2子誕生を祝福した。アウベスは「すごくいいニュースだったので、ゴールをささげられたのは良かった」と振り返った。同38分はゴール前でデラトーレのパスを受けて反転。左足でネットを揺らし、勝利を決定づけた。

前節はアウェーで岡山に逆転負け。中3日の一戦で上位相手に攻め続けた。今季は残り7試合。次節も勝ち点を積み上げ、昇格争いに食い込んでみせる。【相沢孔志】