J2アルビレックス新潟のMF伊藤涼太郎(24)がラストスパートへ、自信をのぞかせた。24日、聖籠町で今日25日大宮アルディージャ戦に向けて前日練習に参加。リーグ戦は残り5試合。チームは勝ち点74の首位で、J1自動昇格圏2位以内の確保が目前に迫る。ホーム連戦となる大宮戦もサポーターの大歓声の前で今季初の4連勝をつかみ、“ゴール”へ勢いをさらに加速させたい。「力のある相手だが、個の部分で上回ることやチーム力を見せつけたい。ウイークポイントをしっかり突く」と力強い。

新潟加入1年目で、全37試合に出場し7得点。リーグトップの10アシストはプロ7年目でキャリアハイだ。相手守備陣を切り裂くドリブルとスルーパスに加え、積極的にシュートを放つ超攻撃的MFは「最近はいい感じでシュートを打てている。あとは最後の質。枠に入れることにこだわりたい」とJ2水戸在籍時の19年に記録した9得点を上回る初の2桁ゴールにも意欲を示す。

ここまで伊藤とともに9得点6アシストで攻撃をけん引してきたMF高木が前節水戸ホーリーホック戦で重傷を負い、戦線離脱となった。「抜けたのは痛いが、それで勝てなくなったでは上には行けない。しっかり勝つ」。今まで以上に伊藤への期待が高まるが「プレッシャーを楽しみたい。自分の良さを100%出したい」と試合開始からフルパワーで臨む。【小林忠】

◆新潟のJ1昇格の行方 勝ち点74の首位新潟は25日の第38節大宮戦に勝利すると、10月1日の第39節山形戦でJ1昇格が決まる可能性がある。勝ち点66の3位岡山が25日の仙台戦で引き分け以下だった場合、新潟は大宮と山形に連勝で、6年ぶりのJ1復帰が決まる。新潟は勝ち点80となり、岡山が残り4試合に全勝しても勝ち点79以下となるため。