新潟の03年以来2度目のJ2優勝が決まった。この日、2位横浜FCが金沢に敗れた。最終節を残し勝ち点差4となり、横浜FCの逆転の可能性がなくなった。

ここまで勝ち点は81。リーグ最多71得点を奪い、失点は2番目に少ない34失点。就任1年目の松橋力蔵監督(54)は超攻撃的サッカーを浸透させ、チームを6年ぶりJ1復帰に導いていた。19年前は最終節でJ2優勝とJ1昇格を同時に決めたが、今回は1試合を残しての優勝決定となった。

松橋監督は監督1年目でJ2優勝に導いた。トップチームを指揮したことがない監督の就任1年目でのJ2優勝は06年横浜FCの高木琢也監督に次ぎ2人目。高木監督は開幕直後にコーチから昇格しての優勝で、1シーズンを通し指揮したケースに限れば今季の松橋監督が初。J1では松木安太郎監督(V川崎=現東京V)森保一監督(広島)鬼木達監督(川崎F)が監督1年目から連覇を達成している。

▽Jリーグ野々村芳和チェアマン「(新潟は)若手から経験豊富な選手まで、うまく起用することでチームの底上げをはかり、どの選手がプレーしても質の高い攻撃的なサッカーで魅了しました。来季から再びJ1の舞台で躍動することを期待しています」

▽MF島田(自身のツイッター)「昨日の今日で気持ちが追いつかないし、全く実感もないけど…アルビレックス新潟に関わる全てのみんな、本当に本当におめでとう。僕らが成し遂げた事は偉大だし、積み上げた日常を誇りに思います!!」

▽DF千葉(ツイッターで)「サッカーっていろいろ起こりすぎだなと思う1日でした」

▽DF田上(ツイッターで)「ホーム最終戦、必ず勝ってみんなでシャーレを掲げよう」

○…優勝が決まったこの日、DF千葉和彦(37)が午後7時から放送されたフジテレビのバラエティー番組「ジャンクSPORTS 2時間SP」に出演。プレーと同様、三重・日生学園第二高(現青山高)の先輩でもある番組MCの浜田雅功と絶妙なトークを繰り広げた。また同日、新潟市で開催されたイベント「出張!はるかの気ままにアルビトーク」にはDF堀米悠斗(28)が飛び入り参加し、ファンを喜ばせた。

◆松橋力蔵(まつはし・りきぞう)1968年(昭43)8月22日生まれ、東京都出身。千葉・市原緑高-日産自動車-横浜-京都-ジヤトコ。02、03年ジヤトココーチ、04~20年は横浜でユースのコーチ・監督、トップチームのヘッドコーチを歴任。21年1月に新潟のコーチに就任した。15年S級ライセンス取得。現役時代はMFでプレーし、Jリーグ通算44試合出場3得点。JFL通算79試合出場15得点。

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