日本文理が新潟明訓を3-1で破り、5大会ぶり2度目の頂点に立った。日本文理は前半10分に曽根大輝主将(3年)が相手守備陣のミスを突いて先制点を挙げる。19分後に右CKから追いつかれたが、1-1で折り返した後半13分にMF山田拓実(2年)が勝ち越しゴール。後半ロスタイムには左DF小林倫太朗(3年)がダメ押し点を奪った。「全員攻撃・全員守備」をモットーに同校初出場時(17年度)の全国8強超え、そして、新潟県勢初の決勝進出を狙う。

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チームの大黒柱が全3得点に絡む活躍を見せ、日本文理を2度目の全国出場へ導いた。2トップの一角に入った曽根は前半10分、相手のGKへのパス交換をかっさらって先制点をゲット。同点の後半13分には左クロスで山田の勝ち越しゴールの起点となり、同ロスタイムにはヒールキックで小林のダメ押し点を引き出した。「中学時代から一緒にやってきた小林が最後に点を取ってくれた。すごくうれしい」と笑顔を見せた。

後半ロスタイムにダメ押し点を奪った小林。埼玉出身で曽根とともにスポーツクラブ「1FC川越水上公園」でサッカーをしながら名細中では陸上部に所属。1500メートルと3000メートルに打ち込んで鍛えた走力が大一番で生きた。左サイドを一気に駆け上がり、右クロスを押し込んだ。「全国を狙おうと曽根と文理に来た。やっと夢の舞台に立てる」と悲願達成を喜んだ。

1-1で折り返した後半。日本文理は走力、球際の強さ、ゴールに向かう迫力で7大会ぶり7度目の全国を狙う新潟明訓を上回った。約1年前、器具を使用する筋トレに加え、プロ選手も愛用する「LEAP」というトレーニング器具を週に1、2回のフィジカルデーに導入した。着用のベスト(背中)からアンクルバンド(足首)までをゴムチューブで引っ張ることにより、体の後ろ側(足底から背中まで)を同時に鍛え、ジャンプ力や走力を飛躍的に向上させた。小林は「瞬発力がかなり伸びた。前からの守備、最後まで落ちない運動量につながっている」と手応えを話す。

チームの伝統「全員攻撃・全員守備」に最強のトレーニング技術を取り組んでつかんだ5大会ぶりの全国舞台。目標は帝京長岡の2年連続4強を上回る県勢初の決勝進出だ。プリンスリーグ北信越で2位の日本文理は、U-18世代で最高峰のプレミアリーグ昇格を懸けたプレーオフが12月上旬に待つ。曽根は「プレミア参入戦もあるので、そこで勝って勢いをつけて選手権に向かいたい」と言葉に力を込めた。【小林忠】