J2ロアッソ熊本の新体制発表会見が8日、本拠地の熊本市・えがお健康スタジアムで行われた。

16歳でクラブ史上最年少プロ契約の長身FW道脇豊が、昨季チーム得点王の「ポスト・FW高橋利樹」を誓った。

186センチの大型FW道脇は東海大熊本星翔高1年ながら、熊本ユースからトップチームに昇格した逸材だ。目標は「高橋利樹選手のようにゴールをたくさん取れて、何でもできるフォワードを目指したい」で、1年目から「年上ばかりだがビビらずチャレンジして行きたい。高校生でのプロの自覚と覚悟を持ちやって行きたい」と意気込んだ。

昨季、チームはプレーオフ(PO)決定戦で、京都サンガFCと引き分けたがJ1初昇格を逃した。だが一方で、快進撃の立役者が他クラブから注目され、高橋が浦和に移り、MF河原創が鳥栖へ、MF杉山直宏がG大阪へ、MF坂本亘基が横浜FCへ、DF菅田真啓が仙台に流出。多くの主力が完全移籍でクラブを出た。

今季も潤沢な資金はない。それだけに、編成においては、例年通り、伸びしろのある大学生や下部組織からの昇格を重点に行った。J2得点ランク3位タイ(14得点)で3年目だったFW高橋ら中心の多くが、大卒から熊本でプロになっただけに、再び、強みの“人材育成”をしながら躍進を期す。

昨季は、22年度決算見込みは収入約7億円、チーム人件費約3億円の緊縮財政ながら、J3から昇格1年目でリーグ4位と大健闘した。

メンバーがかなり入れ替わり、就任4年目の大木武監督(61)も「やってみないと分かりません」という未知の部分はある。だが、「素晴らしい選手が入ってきた。期待通りやれると思う」と前を向く。道脇も期待に応える覚悟はできている。新加入12選手(大卒5人、ユース昇格1人)を加えた29人で、今季も、ビッグクラブにはないハングリー精神と、泥臭いハードワークをベースに地方クラブの雄として、上位進出を狙う。【菊川光一】