ティアモ枚方の二川孝広新監督(42)が、就任1年目でのJFL優勝を目標に掲げた。

16年途中まで17年半、ガンバ大阪に在籍し長らく背番号10を背負った。昨年末に現役を引退し、今季から監督に就任。2日までに取材に応じ「監督をするからには優勝を目指したい。目の前の試合を1つ、1つ勝っていく」と語った。

西野朗監督が率いたG大阪の黄金時代を経験した。05年のリーグ初優勝、08年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇など数々のタイトル獲得に貢献。“超攻撃”が看板だった当時の中心選手だったこともあり、監督としての指針は一貫している。

「自分がやってきたことが楽しかったこともあるので、やっぱりゴールをたくさん奪うサッカーがしたい。うまくいかない時は守ることもありますけど、個人の良さを引き出せるようなスタイルがいい。西野さんも含め、それぞれの監督の戦術から学ぶべきことは多かった。良かったと思うことは、取り入れていきたい」

昨年末に監督就任の打診を受けても、G大阪時代の同僚にはほとんど相談しなかったという。現役時代は寡黙で有名だったため「相談したところで、どうせ『監督なんか無理だろ~』って言われる」と苦笑いした。当時のG大阪で黄金の中盤を組んだ元日本代表MF橋本英郎(43)も1月に現役引退を発表し、監督になる意向を示している。

3月12日の開幕戦はホームでマルヤス岡崎と対戦。目指すは昨季13位からの優勝争い参戦だ。

就任1年目での優勝へ。二川監督が新たな航海に乗り出す。