J1アビスパ福岡は8日、福岡市内で公開練習を行い、鹿島アントラーズから1月に完全移籍したDF小田逸稀(24)が、アシスト量産を誓った。

ハーフコートを使ったメニュー。連係からゴール前を崩す練習や、7対7のゲーム形式練習などに汗を流し、取材対応。サンフレッチェ広島へ移籍したDF志知孝明(29)の穴埋めが期待される左右をこなす攻撃的SBは、得点への抱負を問われ「オーバーラップやドリブルで仕掛け、アシストを増やしたい」と意気込んだ。

昨季、チームはJ1ワースト得点(29点)と、得点力不足に泣かされた。今季もここまで、練習試合での得点力不足が浮き彫りになっている。

その打開のため、果敢な攻撃参加で救世主になる覚悟だ。

小田は17年に東福岡高から鹿島に加入。20年にJ2町田ゼルビア、21年にJ2ジェフ千葉で期限付き移籍でプレーし、昨季、鹿島に復帰した。J2ではコンスタントに試合に出場していたが、層の厚さに出場機会がなく、昨季はわずか2試合出場に終わった。

1月の鹿島キャンプ終盤、福岡から「思いもよらぬオファーだった」という獲得オファーが来た。その後、宮崎キャンプ入りしたばかりの福岡に合流。キャンプ期間が長くなったが、「その分、体はできあがっている」といい、心機一転、万全の調整で新天地デビューを目指す。【菊川光一】

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