日本代表入りが期待される2人の若手FWが御前試合でアピールに成功した。昨季J2で26ゴールで得点王の横浜FC・FW小川航基(25)が開始12秒で先制点を奪うなど2得点をマーク。22年W杯カタール大会メンバーの湘南FW町野修斗(23)も今季初得点を決めた。

視察に訪れた日本代表の森保一監督(54)の前で、ともにストライカー候補として名乗りを上げた。試合は2-2で引き分けた。

    ◇    ◇    ◇

カタール戦士のFW町野が、ホーム開幕戦で今季初ゴールを決めた。0-1の前半17分。FW大橋の落としを右サイドから走り込んで受けると、DF1人をかわして左足を振り抜き決めた。ゴールパフォーマンスの「忍者ポーズ」に加え、アップデートを公言していたとおり「手裏剣ポーズ」も披露。試合後は「長くなるのでやめようかな」と苦笑いした。

うれしい今季初弾にも満足はない。ポストに当てたシュートもあった。「もったいない。2、3点いけた。(FWは)ゴールは取って当たり前。1点じゃ、まだ」と自分に課すハードルは高い。横浜FCのFW小川航が2得点しており「いい選手だと思う。多少タイプは違うけど、負けないようにやりたい」と刺激を受けた。

昨年W杯カタール大会では追加招集で切符をつかむも、出番はなし。チームのために尽くしたが、悔しさは大きかった。「1試合1試合、アシストとゴールを続けていけたら」。今季の目標は背番号と同じ18得点。日本代表の森保監督が視察に訪れた中、26年W杯米国・カナダ・メキシコ大会を目指すストライカーがしっかりと決めた。【岡崎悠利】

○…日本代表の森保一監督(54)が、24日の湘南-横浜FC戦を視察した。W杯にも招集した町野が得点し「チャンスメーカーとしてもフィニッシャーとしても存在感を出していた」と評価。一方で複数得点のチャンスがあったと、注文も忘れなかった。また横浜FCもFW小川が2得点。自身が指揮した東京五輪世代のストライカーに「貪欲さを持ち続けている。結果を出し続けてほしい」と今後に期待した。

【スコア詳細】湘南-横浜FC>>