柏レイソルのDF立田悠悟(24)が10日、ホームでの12日名古屋グランパス戦(三協F柏)に向けオンライン取材に応じ、コンビを組む同じ年のDF古賀太陽(24)と切磋琢磨(せっさたくま)していることを明かした。

今季から清水エスパルスから柏に加入。現在、守備陣の台所事情が代表活動や負傷者で厳しい中、開幕から親友の古賀とセンターバックのコンビを組み、ルヴァン杯を含め4試合でフル出場している。次戦は中3日でのゲームになるが「疲れているとかは言っていられない。試合に出るのはそういうこと。自分たちが出られている反面、試合に出られない人もいる。それだけの責任があると思って試合に出ている」と引き締めた。

主将の古賀とは世代別代表でも一緒にプレーしており、清水に在籍していた頃から仲が良かった。チームはここまで、公式戦で3分け1敗。白星はないが、先制を許しても最小限の失点で食い止めていることが、勝ち点の上積みにつながっている。立田は「古賀選手と自分のセンターバック間の距離感はバランスが取れている。2人で大崩れしないように我慢することが大事と話している」とし、名古屋戦へ「まずはデュエルのところで負けない、あとは1枚はがされた後のカバリングはもっと共通意識を持ってやらないと」と見据えた。

隣の古賀からは常に刺激を受けている。第2節のFC東京戦で、古賀がシュートをゴール前でスライディングでブロックした後、ほえた姿を目の前で見た。「自分的には士気が上がった。代表でも多く活動したけど、普段、もの静かに見られがちで、淡々とやる選手がそれだけ気持ちを持ってやっているのを近くで見て、もっとやらないといけないなと。仲はいいけどライバル。負けたくないなと」と負けん気をあらわにする。

最後方からの攻撃の組み立ても、古賀に刺激を受ける。キックの精度が高い古賀に追いつけ追い越せと、立田も試合でチャレンジし好機を演出しており「古賀がうまいので。そこに、勝手に負けたくないという気持ちもある。彼は一番、いい友達でありライバル」と話した。古賀と切磋琢磨(せっさたくま)し、安定感ある柏の最終ラインを担う覚悟だ。