日本サッカー協会(JFA)の会長選が、8年ぶりに復活する可能性が出てきた。

Jリーグの鈴木徳昭チェアマン室特命担当オフィサー(61)が出馬の意向を持っていることが28日、分かった。会長選は来年1月。立候補する意向を示す文書が同日、メールなどで投票権のあるJ1各クラブの実行委員に届いた。関係者によれば、Jリーグの推薦ではないこと、鈴木氏個人での出馬となることなどが、明記されているという。

鈴木氏はオフト監督時代に日本協会の強化委員として通訳なども務め、日本協会からアジア・サッカー連盟(AFC)に出向。東京五輪・パラリンピックでは、招致委の戦略広報部で部長も務めた国際派。国際サッカー連盟(FIFA)にも人脈がある。

日本協会は現在、田嶋幸三会長(65)が最終任期の4期目で、来年3月での退任が決まっている。次期会長候補として岡田武史副会長や、同宮本恒靖専務理事の名前が挙がっている。

日本協会は16年1月に初めて会長選挙を行った。当時の田嶋副会長と原博実専務理事が出馬。75人の評議員による投票で、田嶋氏40票、原氏34票、白票1で田嶋氏が当選した。以降の改選は立候補者が田嶋氏1人だった。