昨年覇者の磐田東は1-0で沼津西に競り勝ち、連覇に向けて辛勝発進した。同点で迎えた後半30分にFW徳増倭(やまと、3年)が決勝点。藤枝明誠との昨年決勝でも1得点を挙げたエースがケガ明けの復帰戦でチームを救った。常葉大橘はPK戦の末、4-3で日大三島を退けた。ベスト8進出を懸けた3回戦は20日に行われる。
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磐田東の帰ってきたエースは頼もしかった。0-0で迎えた後半開始から徳増が途中出場。左第5中足骨骨折のケガから約3カ月ぶりの公式戦だった。徳増は「試合勘は試合の中で取り戻していくつもりで入った」。ピッチに立つと、積極的な背後への飛び出しを見せて攻撃を活性化。ワンチャンスに懸けていた。
同点で迎えた後半30分。右クロスを味方がヘディングシュート。相手GKがはじいたボールに体が反応した。「こぼれ球を押し込むのは得意な形」。目の前にこぼれてきたボールを右足ダイレクトで押し込み、値千金の決勝点。雄たけびを上げながら、ベンチメンバーが待つ歓喜の輪にダイブした。
昨年は2年生エースとして同校の17年ぶり優勝に貢献。藤枝明誠との決勝戦では勝利を決定付ける追加点を奪った。だが、あこがれのピッチには立てなかった。全国大会直前にチーム内でコロナ陽性者が出たため出場を辞退。今年のチーム目標は「全国にリベンジすること」と言い切った。
8強入りを懸けた次戦は藤枝東を破って勢いに乗る静清と対する。山田智章監督(58)も「(徳増)倭が戻ってきたのは大きい。彼はモノが違う」とさらなる活躍に期待した。苦しみながらも初戦突破を果たし、肩の力は抜けた。徳増は「去年は2回戦で点を取ってから決勝まで取れなかった。今年はもっと取ってチームに貢献したい」と決意を口にした。【神谷亮磨】



