サンフレッチェ広島の日本代表MF川村拓夢(23)が再びスーパーゴールを披露し、3-1で京都サンガF.C.に完勝した。

後半48分に自陣からドリブルで約50メートルも突破し、得意の左足で今季3点目となるダメ押し点を記録。昨年は約60メートルの超ロングシュートでJ1年間最優秀ゴール賞を獲得したレフティーが、再び世間を驚かせた。初招集された今月の国際親善試合で代表デビューを目指す。

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広島の背番号8が、無尽蔵の体力を武器にスーパーゴールを決めた。2-1で迎えた後半48分、自陣でパスを受けた川村が、同じ代表初選出の京都MF川崎の左手を振りほどき、計4選手をかわし、約50メートルのドリブル突破から最後は左足で決めた。

勝負を決定付ける1発に「まずは、このクラブで結果を残すことが大事」と喜びは控えめ。両軍最多のシュート5本を放つなど、手足の長い183センチ、72キロの大型MFは、超攻撃的でスケールの大きなプレーが特長だ。

昨年9月3日の清水エスパルス戦では自陣から約60メートルの超長距離シュートを決め、年間最優秀ゴール賞を獲得。攻守にハードワークができ、日本代表に呼ばれるのも時間の問題だった。「代表は憧れの場所だった」と話していた川村は、15日のエルサルバドル戦、20日のペルー戦で夢の初出場を目指す。

◆川村拓夢(かわむら・たくむ)1999年(平11)8月28日、広島生まれ。広島ジュニアユース、ユースから18年にトップ昇格。プロ6年目。19年から3年、当時J2の愛媛に期限付き移籍。J1通算32試合6得点(今季16試合3得点)。5月25日発表の日本代表に初選出。183センチ、72キロ。

【動画】日本代表初選出の広島川村拓夢、再び世間を驚かせるスーパーゴール!