日本フットボールリーグ(JFL)のホンダFC(アマチュアシード)は、鹿島アントラーズに0-3で完敗した。過去に横浜F・マリノス、浦和レッズを撃破した「アマチュアの雄」だが、鹿島の堅守を崩すことができなかった。

前半13分にコーナーキックから失点したことが大きかった。主将のMF松本和樹(30)は「前半の立ち上がり、相手の圧に慣れるのが遅く、一番失点していけないところで失点してしまったことが痛かった。まだまだ、僕たちは甘かった。セットプレーで1点を取っているのがプロとの差かなと思った」と振り返った。

選手でありながら、ほとんどは普段はホンダの社員として働いている。松本は船のエンジンの部品を組み立てている。午前中は勤務し、午後2時半から全体練習が始まる。練習グラウンドは天然芝で「アマチュアの中ではすごく恵まれている環境」と話す。会社を背負って戦う気持ちを持ち、ピッチに向かったが、プロの壁は厚かった。