左足親指の骨折で2カ月以上離脱していたセレッソ大阪の元韓国代表GKキム・ジンヒョン(36)が8日、大阪市内で行われた全体練習に待望の合流を果たした。

6月3日の名古屋戦で負傷し、その後は治療とリハビリに専念してきた。

J1外国籍選手最多出場記録を更新し、現在370試合まで伸ばすキム・ジンヒョンは「合流するまで結構動けなかったので、なじませながらやっていきたい。合流は初めてで感覚的にはまだまだだが、そこまで違和感はない。(痛みも)ないです」と、自身のコンディションを説明した。

離脱後は、同じ韓国生まれで世代別代表経験のある新加入のヤン・ハンビン(31)が、ゴールマウスを守り続ける。超攻撃的なキックはキム・ジンヒョンが一枚上だが、技術的には遜色ない後輩がチームを助けてきた。

「ハンビンもいいプレーをしているし、自分がどこ(復帰時期)を目指すというよりは、チームのために、小菊(監督)さんに(複数の選手から)選択肢ができるように、そこを目指していきたい。チームに貢献したいし、自分が納得できるプレーがしたい」

取材に対応した小菊監督は「大きなけがだったし、まだもう少しかかると思うが、順調にはきているので、秋口には戻ってきてくれればうれしい」と、早ければ9月の復帰を期待した。

キム・ジンヒョンは韓国の大学から直接、C大阪入りしたクラブ一筋15年目の大ベテラン。入団1年目から不動の地位を築いてきたが、昨年は試合中に脳振とうを起こし、今年3月には鼻骨を骨折するなど、最近はアクシデントに見舞われ続けていた。