WEリーグのINAC神戸に“空白の期間”を味方にした、期間限定の新加入選手が誕生した。

INAC神戸は24日、23-24シーズンの獲得選手として、MF林愛花(まなか、19)の加入を発表した。既に4選手を発表していたが、大阪市内で新加入会見を行ったこの日、滑り込みで5人目の獲得となった。

林は22年女子ワールドカップ(W杯)コスタリカ大会で準優勝した日本代表の背番号5。控えメンバーだったが、ロングフィードが武器で攻守の起点になれる逸材。

今春に卒業したJFAアカデミー福島時代は主将を務め、ここまではオークランドのクラブに所属していたものの、来年9月に米国の大学に進学することが決まり、現在は事実上の空白の期間だった。

そこに目を付けた安本卓史社長(50)が、日本協会に問い合わせなどを行い、獲得に至った。地元の兵庫・明石市出身でもあり、同社長は「最後にいい選手が獲得できた」と話した。

とはいえ、あくまで米国の大学入学が最優先事項のため、INAC神戸でのプレーは、来年1月8日のWEリーグ第7節日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦(アウェー)までの期間限定。クラブ側は、勝ち進んだ場合の同1月27日の皇后杯決勝(ヨドコウ)までプレーできないか、各所に働きかけているという。

この日の会見で、林は「(大学の事情を理解してもらい)感謝の気持ちでプレーしたい」とあいさつ。

昨年のU-20W杯で同僚だったFW藤野あおばらが、今夏の女子W杯で活躍していたのを見て「私自身も刺激を受けた。日頃の練習で、そういう舞台に立った時に、少しでも差を詰められるようにしたい」と意気込んだ。

今夏の女子W杯に出場したFW田中美南ら代表4人を擁するINAC神戸は、WEリーグ初年度の21-22シーズンに星川敬監督の下で初代女王に輝き、2季目の22-23年シーズンは朴康造監督の下で2位に終わった。3季目の今季は、スペイン人のフェロン監督を招聘(しょうへい)して2季ぶりの優勝を目指す。

今月下旬からWEリーグ杯が開幕し、本番のリーグ戦は11月に始まる。